こんにちは。

三島市 irodoriピアノ教室 岡村です。

 

誰もが大好きなショパンの『子犬のワルツ』。私もこの曲が好きで、今でもたまに弾きたくなり練習します。初めて弾いたのは、小学3年生の夏。当時人気があったスタニスラフ・ブーニン、また中村紘子さんなどを知りピアニストの存在を意識し始めた頃。図書館でピアニストのCDをたくさんのワルツを聴いてピアノをたくさん練習したのを覚えています。

 

ワルツと言ってもこれは踊るためのものではありません。 まるで楽し気に駆け上がったり駆け降りたり、クルクル回転したり・・・

生き生きした子犬のかわいらしい様子が目に浮かんでくるような作品です。

 

曲は3部形式で、軽やかに始まり、中間部は穏やかに歌うような旋律。

そしてまた、軽やかな場面がでてきて、最後は高音からキラキラと転がりおちるような旋律で華やかに終わります。

 

軽快なところは特に、横に流れて、押しつけてしまうようなテクニックにならないよう、指先に軽く重さを乗せて一つ一つ上から打鍵をするよう意識すると軽快さがより表現しやすくなると思います。

 

ショパンの曲としては短く、最後まで惹きつけられる魅力的な曲ということもあり、普段クラシック音楽を聴かない方にも親しみやすいのではないでしょうか。

 

ショパンは、28歳ころから9年ほど、有名な女流作家のジョルジュ・サンドと暮らしていたと言われています。

そのサンドと夏に出かけるノアンで1846年に作曲されました。

こんなに可愛らしい曲なので若いころの作品と思いきや、以外と晩年の作品だったりもします。

 

この曲のモデルは『マルキ』という名前の犬。ノアンにいても体調の悪いショパンの為に、サンドがパリから呼び寄せたワンちゃんは『マルキ』と名付けられショパンもお気に入りだったようです。

そのマルキが、自分のしっぽを追いかけてクルクルまわる様子をみてサンドが音楽で表現できるかとショパンに尋ね、

即興的に出来上がったのがこの『子犬のワルツ』だと言われています。

 

かわいいマルキの駆けまわる様子、マルキに心癒されるショパンの心も反映されたような『子犬のワルツ』。

ぜひ、弾いてみてくださいね♪

 

お読みいただきありがとうございます。

 

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